代表 あいさつ
子どもに川や里山などの自然と文化を体験させることを目的に、地元の有機栽培農家や流域の自然と文化を考えるNGOが中心となり、 「瀬戸川 里の楽校」 を1999年にスタートした。26年前のことである。 以来、 「夏休み子供キャンプ」 を中心に四季折々に独自な活動を展開し、多くの人々の参加とご支援を受けて、活動を続けてきた。
里の楽校は、カヌーやラフティング、ツリークライングなど高価な道具に依存する活動や輸入されたプログラムではなく、地域に伝わる里遊びを中心に、地域の特質や魅力を熟知している地元のスタッフが、とっておきの環境資源を活かした独自の体験や遊びを考案している。 ふるさとの伝承説話の再話、 里の劇場化、 道草遊び、 水や川の愛護、エコマネーなど、ユニークな活動が蓄積されている。伝統的河川文化である「とうろん」の復活に大きな貢献を果たした。
また、自然の素晴らしさ、 里の知恵や里遊びの楽しさや感動を伝えるリーダーが必要であるという認識から、青少年リーダーの養成に取り組んできた。小学生の参加者だった者が中学生・高校生のジュニアリーダーになり、学生リーダーや社会人スタッフに育っていることが自慢である。
さらに、 瀬戸川フォーラムや農家と協働し、小田野沢ビオトープ、元井戸エコアップ、拡大竹林対策、河川パトロールなどの地域づくりや環境保全活動に積極的に参画し、流域の環境改善を進めてきた。地域密着型の環境教育を軸に、今後も多くの子どもとワクワクする初めての体験にトライしたい。
2024年8月吉日
NPO法人 里の楽校 理事長 山田辰美